凛として。

私とあなたの間には空気という空間がある。そこには苦しみや悲しみや人間の喜びや痛みはない。空気は地球と宇宙を隔て繋いでいる。
 私とほかの個体の中にだけ怨みの海が果てしなく続いているだけだ。時として、その海全体が憎しみの炎に包まれる時もある。

 それも私という小さな宇宙の中での出来事だ。

 友や夫婦や人類で平和や争いの心を共有することが出来ても大きな宇宙から見れば小さな出来事にすぎないかもしれないが。

 そんな小さな宇宙がそれより大きな永遠の宇宙という悩みも苦しみも楽しみもない完全で絶対的な宇宙の絶対愛という本質との指導原理に基づいている宇宙に比べれば、小さな事だと言ったけど、二つは関連関係している一つの命として存在しているのだろう。
 この二つの言葉にしないと見えてこない関係存在の狭間の中で私は生きて来た。この小さな宇宙が崩壊したら、この眼の前の無分別の大きな宇宙の中の小さな波に凛として輝くことが出来たら、おもしろいなと思っているんだが。

なんまんだ

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