それが真っ逆さまに地獄に落ちている顔だ。

 神や仏を信じ、悟った心は宗教心。

 人生の根本の心の迷いの闇や苦しみを晴らす働きをするものだ。

 人生が本能煩悩で満たされているときには忘れて、
 気づきも求道もしないもの。
 それでいいと心の鬼を喜ばせているうちは、

 これが人生勝者のものだなどと嘯いているうちは地獄にいる
 ことも気が付かない虚しい人生なんだということさえ忘れているものだ。
 「どうして、こんなに忙しい人生なんだ。金を儲け使うのが忙しい」

 だがその顔は、いま地獄に真っ逆さまに落ちて恐怖に歪んでいる
 その顔にそっくりだとはっきり書いてあるから恐ろしい。

 なんまんだぶつ
 なんまんだ。

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