虫が泣いている

 草野では鈴虫が泣いている
 トンボがスイスイスイスイ飛んでいる
 海ではイワシがみんなで泳いでる
 山では可憐な花が咲いている
 川では河鹿が岩の下に隠れてる
 町では人がナンマンダブツと称えてる
 虫魚花人にみんな仏ごころがあるならば
 人より素直に生きている命なら
 仏の呼び声聞こえてるよ
 なぜ人間だけに仏の声が届くのか
 無量寿無量光の慈悲ある真の仏なら
 人の先祖も虫の先祖も同じ46億年の
 命を伝えてきた仲間たち
 姿かたちは違えども、その中で、
 一匹、一頭、一羽でも一匹のカエルやカラスに
 深いアミダのお慈悲が届き念仏の心に目覚めた奴がいても
 いいんじゃないか。それほどお慈悲は
 篤くはないのかナンマンダ
 イヌネコウシウキクジラオラウータン
 人間と同じナンマンダブツと言わないだけで
 仏の命や心はみな同じ、発音や言葉が違ってみな同じ
 ニャンマンダ仏と鳴いている
 チューだ仏と鳴いている
 ワンワンだ仏と吠えている
 キャンキャンだ仏と鳴いている
 チンチロリン仏と鳴いている
 こんな声出して仏を慕って啼いたって
 不思議じゃないな
 そこまで人間が上から目線でサボテンや
 虫の声の意味さえまだ理解していないだけかもしれないし
 だから、私は虫仏やカエル仏にカラス仏の諸仏に
 囲まれ田舎暮らしはそれだけでお浄土だ
 きっと、私が死ぬときはそんな虫や鳥たちの鳴き声が
 ナンマンダブツの言葉の雲に乗ってプカプカ
 と私を見送ってくれたら少しうれしいな

 なんまんだぶつ
 なんまんだ

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