極楽鴎が飛んでくる。

 如来の願船にのって船酔いする私がここにいる。

 乗ってももとも唯除五逆の煩悩五欲を持ったままだから願船の揺れと自分の煩悩の揺れの波長が時々合わない時に酔う。

 調子のよい時はアミダの願船有難いと上機嫌の酔い方と、体調や世間とのいざこざに悪酔いする時がある。

 お浄土行の船なのに、なにを世間に振り回される。

 裸一貫丸ごとのお救いだったのに、いつの間にかに自我意匠の煌びやかな衣装を纏ってる。

 それが綻んでミダの願船で嘆き悪酔いゲロッパだ。

 沈む!沈む!あてにならぬと沈む身を頼んで不沈空母の中を行ったり来たり大慌て。

 眦を決して大空を見上げてみれば、見上げる前途洋々天気晴朗なれど波高し、順風満帆もうすぐお浄土東岸まじかに極楽鴎もオリーブの枝を咥えて出迎えだ。

 なんまんだぶつ。なんまんだ。

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