ミダセールスマン。

 あみだの救いの手綱に縋って極楽往生まっしぐら。その手綱をあみだ様がえんやこらどっこいしょと、極楽まで引っ張り上げてくれるのを待っているのか、それとも弥陀の大船やエレベーターやエスカレーターに乗って努力しないで浄土行なのか。

 生きている内に信心決定して一生エレベータまかせか。死ぬ前の五色の糸にすがって引き上げてもらうにしても、握った手綱を力なくして、離してしまうことはないのだろうか。

 助かったら「浄土建立のお手伝い」(曽我量深)しないとダメなんだろうな。生きているうちは親鸞「身を粉にしても報ずべし」でいくのだろうな。せめて、弥陀のセールスマンにならないと助かった甲斐がない。
なんまんだ。

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