丸っと一つなんだがな。

  生死一如とは生と死が一つという事らしい。生の中に死があり、死の中に生がある。のではなく一如の中に人間の生死の迷いがあり、生死即涅槃と言って涅槃を体験したものは、完全に煩悩の火が消えさったものという意味をもち、宗教的な確信を得た時に全ての人が一瞬の刹那に体得した世界である。

それを知っているからこそ、ましてや涅槃を知らなければその真実一如の涅槃界という言葉も人間の口からは決して出てこないのであるから、その世界を認識したものは自らの生死に伴う迷いの一切を知って、それを一如の世界に還元してゆくことが出来ると言う意味なのだろうと思うのです。

還元という言葉は表現としては大いに違うのかもしれないが、自ら認識した二つの悟りと迷いの世界の根本にある不適切なはたらきをする無明の闇から脱出した時に現れてくる真実の世界に身をゆだねて行くことが完全に出来るようなときに我らにも一如なる世界が念仏として言語化された真如の世界に対して相反しているような世界が実はその底に通底する一如との出会いでお互いが成立するためには相互に欠かせない成立関係があるのだという。つまりは「即」という繋がりでもって知らせてもらう事が少しは理解できてくるのではないかと思うのです。

 ひと言で「生死即一如」「証知生死即涅槃」をいうと「おいらは地獄かかえて、ここは極楽なんまんだ」という事だと思うのです。

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