50億のホテル住まい | カラスの独り言

50億のホテル住まい

 アメリカのホテルの中の50億円の住居に住んでいる老夫婦がテレビで部屋を公開していた。料理を一度もしたことのないきれいなキッチン。全てが豪華な調度品に囲まれていた。だけど、その夫婦が住い、身に着けている高価な物が全部なくなって、地位も財産も全て無くしても、体一つでも生きている意味をどこかに見出しているのかもしれないなと思った。私は裸一貫に近いのですが、心の中にたった一つだけでも真に充実した、無くならない豪華な宝石宝物を持っていなければ意味がないなと、ことさらの如くに思った。私は二つを得る事は叶わないのだろうと思ったけれど。見えるものと見えないものの違いがあまりにも違いすぎるから、豪華なものが溢れているほど、心に入る大切なものが、そこには入り込めないような気がしてきた。心貧しきものは幸いなれだ。
 なんまんだぶつ
 なんまんだ

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