念仏子守唄

 雨の音を聞いて覚った人がいた。梵鐘や風の音を聞いた人もいたらしい。ナンマンダブツの声を聞いて信心得た人もいる。どこにでも転がっている悟りや信心のようだけど、やはり、何かのきっかけがないと人はなかなか気が付かないのだろう。
 様々なキッカケに満ちた世界の中に私たちはいるのだろうけど。幸せになったと言葉で考えたりするけれど。もし言葉が少なくなったら、言葉の心だけ手理解できるようになったなら、もっと素朴な感情と本能とだけで生きて行けるかもしれないな。余計な言葉が大事なキッカケを見失わせているものかもしれないな。
 言葉があるお陰で逆に様々な悩みや苦しみを作り出し、精神的な煩悩がいや増して、猫や犬のようにゆっくり昼寝もできなくなってしまったんだろう。
 だから、その反動で、ゆっくり夜寝ができるよに、念仏がそんな余計な言葉を押し殺し、言葉の本質に帰らせてくれる言葉の母親アミダ様が無理に人間に呼び出され「眠れ、眠れ、良い子だな」と念仏子守唄をいつのまにか謳い出したのかもしれないな。

なんまんだぶつ
なんまんだ

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