あなたの三つの命は今一生懸命輝いている。

 
 あなたの本当の名前は何ですかと問われれば、親からつけてもらった名前や仕事でつけた名前を答える。

 あなたの本当の命の名前は何ですかと問われたら私は何と答えたらいいのでしょう。

 「命に名前なんてあるんですか。それはどんな命なんですか」。肉体の命という心蔵は知っているけれど、心の命はどこにあるのか、何時もあるようで一体どこにあるのか自分で尋ねたこともないのが私たちの本音でしょう。

 精神的な自我意識や思いやりとか、良心とかというけれど、目の前で見たことは一度もないのが普通です。宗教では霊魂や業魂とか宗教心という心らしいけど、それも出会ったことも聞いたこともないのが普通です。

 ましてや真宗でいう仏より賜った信心という、信じるに心と書くからやはり仏の心となるが、しかしそれにも形がないし出会ったことなど一度もないのが普通です。

 そんなこんなで困ってしまうのですが、仮にアミダの命が永遠普遍の命という名前なら、それに気が付かないうちは限られた私の肉体と優しい命で満足するしかないのでしょう。

 だけど、限られたと言う事がしっかり分かるのは、やはり、限られない命に出会ってからのセリフなのだとするならば、そんなアミダの命を願う者になることが、やがて、心と体にある命も私の命なのですが、私の本当の命の名前はあみだでした、と言える時が来たらその命を祝う事が、ひょっとして命ある時にそれを讃嘆供養することが出来たなら、この三つの甘美な命を持っていることが不思議な事だが祝うことが出来る人間になってよかったと言える事に有難い思いをするようになると思うのです。
 
 そして、そこから見えてくる世界が今までのように薄い靄がかかったものではなく真実の世界の姿がありのままに見えてくるのではないのかと思うのです。

 なんまんだ

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