さまよう故郷さようなら。

 あみださんは自ら作った浄土世界を自らの手で捨てた最初の仏様。

 お浄土に立って静かに誰でも来る人は拒まずとしないで、自らの願いを満足させるためにも、一刻も早く衆生の迷いを晴らすために自ら人間の言葉の仏になってまで、浄土を捨ててまで、われ以外の浄土なりとして、今すでになんまんだ仏となって、ここに今、目の前に全ての人の前に来られているのがあみだ様の五劫という長い修業した結果の浄土の根本の願いなのでしょう。

 すべては人類のためではなくて、全生命のため。

 ただ私一人を救うための自らの故郷を捨ててまでの悲願が今に働いているのでしょう。

 人間は魂の故郷に帰りたがるのに、その本来の故郷には誰もいないなんて悲しすぎるな厳しいな。

 仏になるとはこういう事なのか。

 あみださんを我が本源とするならば、さまよう故郷にさまよいながら捨てながら故郷に帰れと叫ぶのだ。

 なんまんだ。

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