フワッと死んで行きたいな。

たった三段の階段にけつまずいて肩をしたたか打った。

フワッと宙に浮いたとき一瞬ジタバタしても落ちるだけと観念した。その時は椅子の角に肩をしたたかぶつけて無事着地した。

親鸞聖人は歎異抄で「ちからなくしておわるとき」と言ったが、この時も同じだなと思った。

いくら生きようという意思があってもダメなものはだめなんだな。

死ぬ時はいくら延命治療してもダメな時があるように、いくら生きたくても生きられない時がかならず誰にでもやってくる。

いざと言う時は一切お任せの人生を生きていながら何をする。

だったら最初から命の全部をお任せして生きてくればよかったな。

フワッとするときが必ずみんなに来るからな。

だから私一人だけでも一足先に一切をお任せしておくことにした。

 なんまんだ

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