私は世界中のブランドをもっている。

 
世界中のブランドと言われるブランドをすべて手に入れた。

今でも次から次に手に入れている。 

 それを買い続けるお金も日々、次々に手に入れている。

 来る日も来る日も手に入れている。

 そんな日々に求める自分をふと振り返って考えた。 

 人に誇れるものを宇宙中から探し出して手に入れても、自分が最終的に求めている最終目的のブランドとは一体何だろうと考えた。

 それを求めている自分とはいったい誰なのかと考えた。

 そして、本当の自分自身をどうしたら手に入れることが出来るのかと思っていたら、そこを歩いていた子供に、「このおじいさんは一体誰だと思う?」と尋ねたら子供は「おじいさんはおじいさんだよ」と笑って答えた。そして「がんばってね、さようなら」とにっこり笑って去って行った。

 私は一体誰なのかの答えがその時見つかった。

なんまんだぶつなんまんだ

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