おかあさん

 正親含英師が母親には3つの姿があると言う。一つは戸籍上の母親。二つは生物学的、目に見える現身の母親。三つは言葉になった母と言う、存在しなくなっても現に言葉となってここに生きている永遠になった母という。

 一つは仏教でいえば真実の世界にとどまっているアミダ仏の法身のすがた。

 二つは応身という現身はお釈迦様や親鸞が言うアミダやその生まれ変わりの法然。

 三つは報身(ほうしん)のアミダ。我々を救うためにこの世に姿かたちを現した阿弥陀仏が方便法身としての六字名号や絵像や称名念仏となったもの。言葉になった真実一如から我々のためにあらわれた具体的なあみだ仏。

 永遠の母になったとは、永遠の私の母仏になったこと。

 母なる属性を備えながらも、私の行く末をどこまでも心配し、同じ真理の世界に目覚めて真実の浄土世界に帰って、同じ尊い仏として出会える浄土世界に帰って、仏同士として出会う事を願っている母親となっている。

 その母にもう一度出会えるには言葉にまでなっていつまでも呼びかけてくれている母なる阿弥陀仏の心であるお念仏を信じて生きて行くところに亡き母は仏であった、仏がははとなって私を育ててくれたと言うところに母親との本当の出会いがあり、そこにこそ本当の出会いがあり、供養もそこにあるのだと思うのです。

なんまんだ

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