日本的風土

 宗教心が人間の根本的な主体と言うものならば、宗教家に限らず鍛冶屋や魚屋やサラリーマン。スポーツマンや音楽家でも、その道の達人と言われる人たちは、仏教の専門語を全く知らなくとも自然に宗教心のはたらきに目覚めているのではあるまいか。

「お客さんに喜んでもらえるものを作りたい」「何年修行しても初心者だ」など。目覚めたあのどうしようもなく、全てを見渡せるような安堵の瞬間を経験しながら。

 いまさら何宗ですと言わずとも、宗教の専門家以上に物事の道理を体得し自分の専門の言葉で、それ以上深い宗教世界の言葉や詩や音楽を、その世界で表現しているのだろう。
 
 まるで大工の妙好人だ。魚屋妙好人だ。農家の妙好人だ。日本だけではないと思うけど、日本ではそんな精神的な土壌が特にこの道何十年と言う職人と言われている人たちに、今も大勢生まれていると私は信じているのです。

なんまんだ

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