そのまま大空を駆け巡れ

 
 今のままで、そのままで救われると言ったら誰も信じない。その身そのままで救われると言っても誰も信じない、信じない。ただのただで救われると聞いたら余計疑われてしょうがない。ここに何かが入らないと救われない仕組みになっている。
 なんでしょう。ここまでくると、もう私の日ごろの考えでは届かない。
 私の日ごろの考えや人の考えや教えを取り込もうとしても何回も失敗しているからもう間に合わないことは決まっている。
 だから私が、私が私がと言うところから始まったら、そこがもう失敗の原因になっていることを今気が付いた私が救われないから念仏してももう救われない。そこで、私の念仏と思っているから救われないことに気が付いた。
 私が信じようとすればするほど後戻りしていることに気が付いた。私がアミダを信じないと救われないと信じていたことがみな壊れ、もう、どこにも救われる道がないと確定決定信じることもできなくなって、力も声もかすれはて、そんなところに初めて、聞こえて来たよ、どこからか。地平線のかなたから、水平線のかなたから、無限空間のかなたから、深淵地底の、今まで足を踏み入れていなかった地底のかなたから聞こえて来たよ。
 あなたをむこうから信じていたよ、あなたを信じているから私を信じていてくれればそれでいい。あなたに信じる心配はしなくていいよ。私が信じていることを信じてくれればそれでいい。あなたは信じることはない。
 私の信じる心に任せなさいよ。信じられ、救われること、信じて念仏すればことたりるけど、最初はただ念仏一つで救われるから、信じる、はさて置いといて、ただ一言念仏一つで救われる。ひと声の念仏で救われるから、お念仏を一度してみてください、お願いします。そうすれば、あなたの心の底にたまっていた、あなたを救う仏様がその言葉となって、あなたを人のなす全ての苦しみから救い出す。今ここにいて苦しんでいてもいいんだよと救い出す。
 その身そのままで、このままで、スッキリ、ハッキリ、クッキリと今の身動き取れない苦しみに縛られていた自我が作り出す黄金の愛情の首を絞めつけ窒息させる知恵の金の鎖から解き放たれて、今の今から自由の身になって、目の前の大空に自由の翼をつけて飛び立てる。
 苦しいまんま救われてゆく。苦し意味を持ったまま、仏様から貰った自由の翼をバタ、バタ羽ばたいて、真理の空へ飛び立とう。バタバタバタバタナンマンダバタバタがナンマンダブツが真実の仏様と苦しみ抱えたままの私との大空での大饗宴だ。そのままでいいんだ、救われるんだ。救われろ。
 そのまま大空に飛び出して、自由の大空駆け巡れ。ナンマンダブツ、バタ、バタ。ナンマンダブツ、スーイ、スイ。

なんまんだぶつ
なんまんだ

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