ロボコンが転ぶとき | カラスの独り言

ロボコンが転ぶとき

 ロボコン博士の森政弘先生が「転ばなければ歩けない」と言われた。
煩悩が人間を躓かせる石としたら、逆に普段当然の如く歩いている私達ですが、これまでに何度転んだことかと思います。自転車でも転ぶほどにうまく乗れるようになる。もともと歩めるという事は、何事によらず失敗があってのことなのでしょうか。
 仏道でも煩悩の躓きにあって、それを乗り越えたところに菩提の道を正しく歩めるものとなるのであろう。一生付きまとうつまずきのもとになる煩悩だが、躓いてその存在の限界に気が付くことが出来たら、
 理性の闇ともいわれる人間の煩悩のもとにある無明の闇が躓いて晴れたら、その後は何度転ぼうとも、転ぶ度にその人の人生の大事な失敗ではなくなり、人生の一休みになるんだろう。    菩提への道を歩む一層飛躍するためのエネルギー充填の大事な時期で、この痛い躓きに、休むことに全力を尽くせる時機が与えられたんだと思えるようになるのだと思います。 

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