棄て果てて

お釈迦様は35才で救われた
あんなに頭がいい法然聖人が
43歳まで比叡のお山で救われぬ
親鸞聖人様は29才だ
聞いた話では5歳で救われた子も
居たそうだ
    
もっと頭のいい人がいたらもっと
年取ってから救われたのか
ひょっとしたら頭が良すぎてそのまま
死んでしまった人もいたのかもしれないな
    
年齢と救われた時期は違うのかもしれないが
仏縁のしからしむる計らいなのかもしれないが
こればかりは向こうからのおはからい
時機純熟におまかせなのか

子供は何の自分の計らいがないから
すぐに仏の声が響いたようだ
そのほかはなかなかなかなか
自分の努力意識が邪魔をして
アミダ様の努力意識を邪魔してばかり

頑張れば頑張るほどに遠ざかる
諦めればそれもまた遠ざかる
前にも後ろにも右にも左にも動けない
苦しいけれど善知識の一声か仏縁があるまで
絶体絶命で崖の上を一人歩き、砂を噛むよな生活を臥薪嘗胆して聴聞しかないのでしょう

砂を飲み込み、崖から落ちたら助かるかもしれないのに
今まで学んだ知識学問が、予備知識が身を縮こます
それらは一切いらないからと仏に何度言われても
それらを持って浄土に参りたいの心が邪魔をする
それらをあみだ様に捨ててもらわないと助からないよ
みんなみんな家族もその身も棄て果てて棄て果てて
ナンマンダブツ
ナンマンダ

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