白い道 | カラスの独り言

白い道

 二河譬の白道は、宗教心の方から、それを得ようとしてきた機との時期が時機純熟を得て向こうから伸びて来て、その人の自覚心に訴えた時、その人が自覚した時と同時の事態の時に如来がその人と一体化するのである。
 すなわち「すでにこの道あり」とは真実信心とその人が宗教心に目覚めた時とが同時の時を自覚した時をいうのであり、その人の宗教心への自覚、すなわち救いが同時進行した姿なのでもある。
 この清浄願往生心は清らかな仏の純粋願心であり、真実への歩みを促すこころでもあり、それ自体にダイハツ涅槃の無が真、無分別心さえ包含している心なのであり、これが純粋煩悩の人間の中に矛盾なく起こるという不思議な働きが矛盾なく凡夫に両立することこそが真実の救済、自己発見、真実の自己を知るということの中身なのである。
ナンマンダブツ
ナンマンダ

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