この世で生まれ変わる方法がある。

 人はこの世で生まれ変わろうとしても死ぬ以外、生まれ変われる新しい場所と空間がない。

 それでは人間本来の根源的な新生が出来ないので、それを新たにすべての人間に与えようというのが、というより、むしろ、本来の人間に生まれるためなのだが、あみだの浄土なのだ。

 この世で心身ともに生まれ変わって、新しい、本来の人間の根本精神を復活させて、一から人生をやり直せるのではなく、仏の視点をもって見直すことが出来るようになるために。本来の人間とは、生まれながらに知らずに持っている深い宗教的な精神に目覚めれば肉体的、空間的にも変化が感じられるから、今まで見てきたもの、聞いてきたものに新しい宗教的な真理の輝きが見いだせるようなものに、この世の時間と空間が仏の真理につつまれ、変化したように思われるようになるからだ。

 この世に居ながら、さながら涅槃浄土の中にいるようなものである。

 ただし我が劣悪な煩悩と共にではあるが。しかし、この新境地に誰でもが念仏一つで生まれ変われることが出来るようになるのである。

 そこに今ここに生きている証明が本来のなんまんだぶつ一つなのである。

 これがこの世で生まれ変わり黄泉がえりの生まれ変わりの唯一の具体的な方法だ。
 
なんまんだ。

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