欲動する本能の大地。

 親鸞は親鸞は親鸞は約百日六角堂に参籠し夢告を得て、また百日法然に生死出づべき道を問い続けたが理論的に理解できぬまま自力作善の仏教理論地獄に落在してしまった。

 その地の底を突き破って存在の根本的な故郷である浄土から「親鸞救うぞ」という声が本能欲生動して大地が六種に振動したのだ。

 その中から救いの声自身になったあみだ仏の純粋言語になった声なき声のなんまんだぶつが湧き上がり、一帯が大音声に包まれた途端、自然浄土からの念仏の渦の中に親鸞が巻き込まれ、なんまんだぶつになって大叫した。

 私地獄が如来大地と一体になり、その渦の底から湧き上がる自然の浄土の永遠の現在の大地に呆然としながら屹立した。

 なんまんだ。

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