をがるのじゃ
頭を下げる。頭が下がる。どっちも同じに見える。
しかし、同じ頭なのに見える世界が全く違ってくるようです。
意識的にするのが私が頭を下げるで私が中心になっている世界。無意識にするのが仏に促されて私の頭が自然に下がる世界。
救われた世界は自然に仏に頭が下がる。救われない世界は私が仏に頭を下げている。
このように立った一字の違いだが「を」と「が」の違いは雲泥の差があるのだ。
東北では木の芽が成長し大きくなることを「おがる」という。昔から「を」が先で大切な「が」が後になっている。
東北の精神文化の深さがこんな小さな言葉にも秘められていたなんて、いまさらながら驚愕に値するばかりである。
なんまんだ
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